2023年6月30日 中日新聞朝刊より
豪雨復旧費51億円超
県施設など補正予算案を増額
県は29日、記録的豪雨の復旧費用として、県議会6月定例会に提出した一般会計予算案を51億5700万円増額すると発表した。土砂崩れがあった県営の東三河ふるさと公園(豊川市)や、県が管理する道路などの復旧費を盛り込んだ。
増額分は30日、定例会に提出する。補正予算案の合計額は73億2900万円となる。
土木施設の復旧費は38億5000万円を計上。道路や橋55か所、河川や海岸72か所、砂防10か所、公園9か所、港湾や漁港3か所の復旧にあてる。
農林水産関連施設は11億4700万円。農地312か所、ため池や水路などの農業用施設266か所を復旧する。浸水した岡崎市のカントリーエレベーターなど、二つの農協施設の復旧費も含めた。
園内で土砂崩れが起きた県立の児童遊園施設「愛知こどもの国」(西尾市)の復旧費や、浸水した介護事業所、障害者施設の計7施設分の復旧を補助する。
農林水産被害1000万円増
2日の記録的豪雨で県は29日、農林水産被害が68億5700万円になったとする集計を公表した。26日の発表より約1000万円増えた。
農業被害が増え、大治町の赤シソの被害を新たに820万円と算出。田原市のスイカ被害も200万円増えて400万円余となった。まだ調査中のものがあり被害額は増える可能性があるとしている。